歴史と伝統を誇る日本一の移動式野外劇
  1. ホーム
  2. 山あげ祭とは
  3. 和紙と竹のはりか山

山あげ祭とは

 
山あげ祭とは八雲神社と祭礼|和紙と竹のはりか山|山あげ祭の日程

和紙と竹のはりか山

 さて、祭りの名前の由来となった「山」はどうやって作るのでしょう?
 山の制作の始まりは冬、山の「骨格」ともいえる竹の切り出しから始まります。乾燥したこの時期に切りだす竹は丈夫で、使い勝手が良いとされています。しかし、現在は山あげに使用できるようなものが生えている竹林が少なくなり、地元竹材店などに発注するようになりました。この竹を、それぞれの寸法に合わせて切っていきます。1か所でも切るところを間違うとその竹は使えなくなるため、慎重に行われます。

『和紙と竹のはりか山01』の画像

 次に行われるのが「紙貼り」です。竹を網代状あじろじょうに編んだものの上に和紙を幾重にも貼り重ねます。この網代の竹については、6年前当番時に使ったものを再利用したり、新調したりと各町によって異なります。仕上がりに凹凸が出る為、初めは薄手の和紙から始めます。貼っては乾かしを繰り返し、最終的には上質の厚手のものを表面に貼り完成となります。この紙貼りは当番町の住民なども参加し、一枚一枚、祭りの成功を祈りながら貼っていくのです。この紙貼りに使用する和紙は数千枚とも言われ、和紙が特産の烏山だからこそできるのです。
 紙貼りが終了するころには、すでに暑い夏を予感させる季節となっています。烏章館の床に山を並べ、いよいよ始まるのが「絵付け」。基本、大山は二景、中山は三景、館は四景に変化するので、その大きさから彩色は大変な苦労を要し、少し塗っては脚立などから俯瞰の状態で確認する、という作業を繰り返します。
 絵付けにおいても各町で方法は異なり、看板屋に頼むところ、学生の美術部に頼むところ、また、1人で行ったり複数で行ったりなど様々です。
絵師が決まると入念な打合せを行い、芸題等に応じて春山、夏山、秋山などのその年の山の柄を決めます。前回当番の時と同じ柄は一切使いません。こうして膨大な時間と労力を要して制作される「山」は、祭りの際に華々しく観衆の前に現れるのです。
 もちろん、山制作の合間にも他の道具類を作ったり修復したりと、準備に余念がありません。平日の夜や週末は、作業に勤しむ若衆の姿を見ることもできます。

『様々な山の景色』の画像

激写!山が真っ白!?

『ガマもまだ真っ白!』の画像 町によっては、紙貼りが終了した時点でこうして実際に山をあげ、竹などの寸法を確認する場合があります。それがこの「白紙の山」。無論、本番に使用される「山」なので、白紙ながらも威風堂々。ガマもまだ真っ白です。